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デフォルト画面↓は私と怖い仲間たちです。QRコードを読み取れば、そのスジの方に人気がある「富士宮霊場巡り」へとアクセスできます。今回はセールス・プロモーションとしての実験例です。写真左上のマイナスボタンを押せば富士山をバックに富士宮市役所七階から見える街並みが広がり、写真上をマウスでクネクネ&シコシコ動かせば、富士山頂剣ヶ峰の旧測候所建物も見ることも出来ます。

「マルチ解像度(Multi Resolution)」という360度パノラマ写真をWEB上で見せるための基礎技術を応用して、約1億画素の高解像度写真をスピーディーに表示させています。 労を惜しまずこの技術を使えば、富士宮市街全体と富士山を更に広範囲+高画質で表現できます。



富士宮市役所七階に昇ると、雄大な富士山をバックに街全体が見え,そこで人々が働いているのがわかります。それを見ていると、色々な人々の私生活までもが頭の中に浮かんできます。そうすると、作家の伊集院さんが言っていた「人はそれぞれに、様々な事情を抱えながらも、平然と生きている。」 という言葉を思い出すわけです。全ての場所、場所にドラマがあり、ヒッチコックの映画「裏窓」のようで面白いです。部屋内の文字まで映し出すことも可能です。一歩間違えば、変質者の世界ですが・・・・・


Text & Phote by shibakin. Powerd by Leaflet..

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11月14日の静岡新聞の記事によりますと富士山御殿場口新五合目一帯の植生の2/3位が進入植物であり、善意による植樹活動が原因との見方があるそうです。この事実に対して、現在の植樹活動に対して2つの対立する意見があります。ひとつは植樹の効果によって森林の遷移が進んで、砂れき地が森林化しているという肯定論、もうひとつは富士山の生態系の多様性が破壊されているという否定論です。

富士山への進入植物の新聞記事


まずはこの問題について、生物学における一般的?な考えと現在の状況を簡単に説明します。

● 富士山御殿場口新五合目あたりの生態系は、富士山の噴火や度重なるスラッシュ雪崩により森林の遷移(せんい)と攪乱(か くらん)が頻繁に発生しています。
   【 遷移と攪乱とは何ぞや 】
森林の成長を知るには一般に数百年という時間が必要ですが、約300年前に噴火した宝永火口周辺では、大規模噴火によって失われた初期の森林再生の過程を見ることができます。この森林形成過程を「遷移」と呼んでいます。「遷移」のメカニズムを考える上で、「一次遷移」と「二次遷移」の区別は重要で、「一次遷移」は土壌や植物の種子などの全くない状況から出発する遷移ですが、「二次遷移」は、ある程度の土壌や植物の種子、さらには有機物や栄養分などを含んだ状況から出発します。「二次遷移」のほうが「一次遷移」よりも進行速度が速く、その進行速度を決定する要因も違ってきます。一方で、宝永噴火による森林破壊のように、森林の遷移を止める出来事もあります。その出来事を「攪乱」と呼んでいます。「攪乱」には森林は一部の樹木が朽ち果てたり、台風などで倒れて、森林内に光が差し込む(ギャップと呼ぶ)ような小さい出来事から、森林を絶滅させるような山火事、洪水、雪崩、地震等の大規模な出来事もあります。最近の生物学の研究では、「遷移」が「攪乱」によって再スタートされ、長いスパンで森林の持続性を維持していることから、「遷移」における「攪乱」の重要性も指摘されています。

● 問題となっている富士山御殿場口新五合目あたりは、いわゆる「一次遷移」の場所で、特に大規模な雪崩による土砂の流出が激しく頻繁に発生しており、植物の固定が困難であったことから、地下深く根を張る在来種のフジアザミや森林の攪乱に適応して進化した外来種のイヌコリヤナギ等を長年にわたり行政や複数の団体が森林の回復を掲げ植樹をしてきました。

● 一方で、植樹によって在来種でない「進入植物」が増えていることを一部のNPO法人が公的機関に対して現状把握と対策を求めてきました。2014年には行政や植樹を行う団体と意見交換をしましたが、対策の必要性は確認されたものの、その後の動きがありませんでした。

● 「進入植物」の増加を危惧する一部のNPO法人は「進入植物」の除去活動を行いながら「せめて植樹の指針を定める必要がある」と指摘しています。

以上が現在の状況のようです。

どこの世界でも自分の考えと違った人たちがいます。地球温暖化の議論でも、日本の最高学府である東京大学出身の科学者達が、長年にわたって正反対の議論を続けています。その姿を見ていると、本来科学的であるべき議論が宗教的な議論のようにも見えてきます。原理原則を突詰めていけば、人間の存在、行動全てが自然破壊と見ることもできます。
御殿場新五合目の調査を実施して「約190種類のうち48%は国内由来の非在来種、16%は外来種と判明した。・・・」という結論を導いたNPO法人の地道な努力に対しては敬意を表しますが、新聞報道の写真のような進入植物を排除する運動に対しては、違和感を覚えます。富士山の生態系は守るべきであるという、あるべき姿は同じなのに、考え方の違いはどうして生まれるのか?それは問題解決に至る発想方法の違いだと思いました。どういうことかというと、問題を提起したNPO法人の考え方は目標となる未来を定めた上で、そこを起点に現在を振り返り、今何をすべきか考える未来起点の発想法(バックキャスト)なのに対して、行政や植樹を行う団体の発想方法は、現在の状況を考えた上で、目標に向って今何をすべきか考える発想方法(フォーキャスト)です。つまり行政や植樹を行う団体は現状(一次遷移の場所)では、土壌の安定化を最優先させることが、目的達成のためのプロセスであると考えるからだと思います。目的は同じですけど、プロセスが違うのです。決して行政や植樹を行う団体が無作為だとは言えないと思いました。

↓新聞記事で問題視されていた進入植物の代表格イヌコリヤナギ(写真はウィキぺディアから)。 一般的にヤナギ類は発芽から次世代の種子をつくるまでのサイクルが短く攪乱に適した品種とされています。強靭で広く張った根を持つこと、また倒れて埋没したり、洪水や雪崩で流されても、枝から根が出てきて再生する力強さがあります。自生種でないことから、この植物に批判的な意見もありますが、御殿場口新五合目のような「一次遷移」の場所には土壌を固定化するための植物として適していると思うのですけど、それでも駄目ですかね?

イヌコリヤナギ

↓富士山御殿場口新五合目(通称:太郎坊)でよく見られる自生植物のイラスト(by 俺)

太郎坊の植物

↓1995年3月17日富士山御殿場口新五合目で起きたスラッシュ雪崩の状況を記録したメモ、発生翌日、私が実際に歩いて現地を調査した時の記録です。この時は光景は本当に酷く、二次災害の危険を感じて怖かったです。幸運にも富士山スカイラインの車が犠牲になる事がありませんでした。そういえば、この場所に英国旅客機(BOAC)が墜落して多くの人が犠牲になった事故もありました。いつか、そのことも記事として残さなければ・・・・・・宝永噴火、雪崩、旅客機墜落と呪われた地帯?

1994年のスラッシュ雪崩


↓富士山御殿場口新五合目(通称:太郎坊)で発生したスラッシュ雪崩の記録、1995年の大規模雪崩より前にもこれだけありました。出所不明(20年以上前の私のスクラップ・ブックで発見)

太郎坊での雪崩の記録

↓現在の駐車場。ここも雪崩による土砂で何回も埋まりました。今でこそ自然保護の云々・・・なんて悠長な事を言ってられますけど、当時としては何人もの犠牲者が出ていますから森林の遷移を進めることが第一優先でした。私も何回か植樹イベントに参加しました。当時の被害状況を思い出せば、進入植物であっても除去することは考えられません。周辺の様子を見る限り、現在でも1995年の状態と大きく変わっていませんから、近い将来、間違いなく再び痛い目に会うでしょう。昔起こった災害のことは既に忘れ去られていますから、災害が起これば、原因は「最近の地球温暖化による」ということになるでしょう。最近、地球温暖化説が都合良く使われていると思いませんか?また、過去の歴史・災害はしっかりと後世に伝えていく必要性を、この新聞記事から感じました。一番の問題は「専門家の意見を聞く機会が乏しく、各団体は良し悪しを判断できずにいる・・・・」という大人が多くいるということです。自分で調べ、考え、判断して行動できなければ、いつかまた戦争になります。まるで、子供会みたい。

富士山御殿場口五合目

text by shibakin

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昨年(2018年)春に劇場公開された映画「パシフィックリム(アップライトライジング)」は、地球防衛軍・人型ロボットのイェーガー軍団が太平洋海底の異次元から来た怪獣軍団と戦う単純明快なストーリーです。怪獣達の血は、富士山のマグマに存在するレアアースと反応すると大爆発を起こします。怪獣達は自分達の血で富士山を噴火させることによって、環太平洋の火山帯を大爆発させ、地球を滅ぼそうと計画します。そこで東京と富士山麓が主戦場となりました。今回の作品はシリーズ第二弾で、前作は、それなりの評価がありました。この作品はアジア、特に中国、韓国での人気が高く、ストーリーもそれを意識しているように思います。外国人が作った不思議な東京の街並みや富士山が日本人から見ると、突っ込みどころ満載の映画でした。


主戦場となった東京にイェーガー軍団が登場するシーン。↓見た人の感想では富士山と東京が近すぎるという意見が多いです。後方に見える富士山は、頂上の剣ヶ峰の位置から、実際と比較すれば静岡県富士市あたりとなります。
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イェーガーの操縦コックピットから富士山頂を見下したシーン。↓ 富士山大沢崩れの位置からして、山梨県鳴沢上空あたりから富士山頂にいる怪獣に向けて特攻していることになります。
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イェーガーにやられた怪獣↓。映画の設定では富士山頂2km付近となっていますが、位置不明。宝永火口が見えないことから、少なくても東側斜面ではないことが想像できます。
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text by shibakin